モンキー125にキタコ製5速クロスミッションを装着しました。

結果は5速クロスミッションの恩恵が発揮できます。

ノーマルモンキー125では4速ミッションが標準装備です。

対してタケガワ、キタコでは5速クロスミッションも販売されています。

ミッション交換は横型エンジンでは全分解しないと交換できません。

これは一般のユーザーさんでは相当なスキル(技術)が必要になってきます。

また必要な工具も通常の工具以外に専用工具が必要になるからです。

一回分解するのに専用工具を用意するのも大変です。

またエンジンを下して作業するので、ドリーム店さんのようなディーラーでは行ってくれないかもしれません。

ネバーランドではいままで多くの横型モンキーエンジンを分解してきました。

今回のモンキー125エンジンとの違いを検証したく、作業に入りました。






モンキー125ノーマル4速ミッションは1速 2.500(14/35)、2速 1.550(20/31)、3速 1.150(20/23)、4速 0.923(26/24)のギヤ比になります。

発進ギヤ比はとてもスムーズですので、このギヤ比でも良いはずです。

ただ2速は大きく離れているのですが、125のエンジントルクでカバーしています。

ですからモターとした加速にはならないように考えてありますね。

3速は加速しやすいようなギヤ比なのでエンジンを回すような回転域が保てます。

4速はオーバードライブのような巡行ギヤになります。

あえて3速で加速して4速で巡行するというのがモンキー125のコンセプトではないでしょうか?

決して悪いギヤ比ではないのですが(これは125ccエンジンによるトルク重視のギヤ設定なのかな?)


ノーマル4速ギヤ比

 1速 2.500(14/35) 2速 1.555(20/31) 3速 1.150(20/23) 4速 0.923(26/24)


タケガワ5速ギヤ比

 1速 2.333(15/35) 2速 1.684(19/32) 3速 1.272(22/28) 4速 1.040(25/26) 5速 0.923(26/24)


キタコ5速ギヤ比

 1速 2.571(14/36) 2速 1.722(18/31) 3速 1.333(21/28) 4速 1.130(23/26) 5速 1.000(25/25)


タケガワ5速は相変わらず1速はハイギヤードな設定ですね。半クラッチ多用なギヤ比・・・

そして5速も純正と同じオーバードライブな設定です。


キタコ5速は1速がノーマルよりもローギヤードな設定。しかし乗ってみると、そうローギヤードなギヤ比には感じない。

また各ギヤがクロスしているので、シフトアップ時の回転の落ち込みも非常に少ないのが特徴です。

ただし、ギヤチェンジが忙しいのが難点かな?

峠を攻めるとか、ちょっとハードなライディングにはお勧めです。

またキタコ製5速では1速のローギヤードなギヤ比のおかげでスプロケットを16Tに変更したのですが、無理なく発進もできます。

これはギヤ比だけでなく、シフトアップ52.4mmハイコンプエンジンのおかげでもあるのですが。



R15604

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